日本数式処理学会 第15期第2回 教育分科会

開催と講演募集のお知らせ

標記の通り,日本数式処理学会 第15期第2回 教育分科会のワークショップの開催と講演募集をご案内致します。皆様のご応募ならびにご参加,よろしくお願い致します。

日時
2021年8月29日(日)10:00 ~ 17:00(時間帯は仮のものです)
場所
オンライン(参加方法は参加を希望される方に別途ご連絡します)
形式
講演を中心とする,参加者でのディスカッションを中心としたセッション制
主催
一般社団法人日本数式処理学会 教育分科会
主題
数学分野のCBTにおける諸課題と数式処理の可能性
内容
COVID-19を契機に急速に浸透しつつあるオンライン学習において, 学習者の到達度評価も CBT(Computer Based Testing) で行うことが理想です。 しかしながら,特に数学分野においては, 数式の入出力やその正答判定に加え,証明問題などの記述式問題への対応も求められます。 今回のワークショップでは,これら数学分野におけるCBTの諸課題を取り上げ, 数式処理ならではの解決方法の模索を議論していきたいと思います。

講演募集

教育分科会では,本ワークショップにおけるセッションで講演して頂ける方,ないしは積極的にご意見を発して頂ける方を募集します。プログラム公開上の関係から,2021年8月1日とさせて頂きますが,当日まで随時ご提案をお待ちしています。ご提案頂ける場合は,下記備考に記載の教育分科会運営委員会委員長までご連絡ください。

ご連絡頂きたい内容は,ご講演頂ける話題の概要ないしは講演に代わるセッションの内容となります。よろしくお願い致します。

なお,教育分科会の趣旨は,次のものになります。

教育分科会は,数式処理の教育への応用に関する研究に携わる会員間での交流 を促進し,その研究に関する議論を深め,以って,数式処理の研究を促進し普 及を図る活動を行っています。現在の活動は,年2回程度の研究会の開催です。 当分科会には,数式処理と教育という二分野の学際的な領域であることから, 実に様々な研究テーマが存在していますが,主なものをいくつか紹介します。

オンライン学習での数式処理
数学分野のオンライン学習(e-Learning)では,数式の提示,回答の入力,正 誤判定などの操作が必要となります。数式は自然言語と異なる体系であり,そ の処理には特別な仕組みが必要です。既存の数式処理ツールの活用による方法 や新たな手法の開発など,数式を扱うという観点からの研究が行われています。
数式処理ツールによる教材作成
数式処理ツールを用いることで,演習問題や模範解答の自動生成を行うことや, 動的な操作(マウス/タッチ操作やキーボード入力など)に応じたグラフ描画や 式変形を伴う教材作成が可能となります。初等から高等教育まで,そして様々 な分野における学習理論を踏まえ,多面的な研究が進められています。
数式処理の理論に基づく問題解法
中等数学教育で扱われる問題解法は,数式処理の理論に基づく解法とは大きく 異なっています。この違いを理解し認識することは,問題の数学的背景を深く 知る手助けとなるとともに,人間には容易いものの,計算機には難しい問題を 把握することにつながり,数式処理の理論の更なる研究へと誘います。
以上を含め,様々な形での数式処理の教育への応用に興味関心がある方々の 教育分科会開催の研究会へのご参加をお待ちしています。

参加方法など

参加方法

Zoomでの開催となります。参加のために必要なURLなどは,日本数式処理学会会員メーリングリストでご案内予定ですが,メーリングリストに未登録の方でご参加頂ける方は,下記連絡先まで,名前と所属をお知らせ下さい。開催までにURL等をご連絡します。

連絡先

ご質問・ご要望は,教育分科会運営委員会委員長 長坂耕作(nagasaka@main.h.kobe-u.ac.jp)まで